会長あいさつ

滋賀県ゴールボール協会発足にあたって

 私が初めてゴールボールのボールに触れた1992年10月8日。

 この日、京都市障害者スポーツセンターアリーナには鉄製の大きなゴールが設置されていました。

 当時の私は、光を失って4年近くが経っていて、自らの将来に対し、「新しい光」を強く求めていました。

 そんな時に出会ったゴールボールに、私が夢中になるのに時間は必要ありませんでした。練習を重ねて日本代表にも選出され、国際大会にも4度出場し、夢中で駆け抜けた8年間。夢だったパラリンピックの舞台には立てませんでしたが、ゴールボールは私に大きな世界を見せてくれて、夢と希望を与えてくれました。

 そして、少しずつ広がりをみせ、力を付けていったゴールボールは、2004年に日本女子が初めてパラリンピックの舞台で銅メダルに輝き、2012年にはロンドンパラリンピックで世界一を獲得しました。来年は、東京で日本代表男女チームが世界一を目指して戦うという、まさに日本のゴールボールの30年の集大成を目の当たりにしようとしています。

 一方、このゴールボールは、私が全力でできる数少ない球技の一つです。見えない世界で繰り広げられるスポーツですが、決して視覚障害者だけのものではありません。ゴールボールは、アイシェードと呼ばれる、外からの光を遮断するように作られたゴーグルを着け、転がってくる鈴が入ったボールの音を聴き、チームメイトと声をかけ合いながら攻撃と守備を交互に繰り返す球技です。私は、このゴールボールを障害者スポーツという枠に留めるのではなく、誰もができるニュースポーツとして地元でできないか?と思い、2015年6月10日に守山市内で初の練習会の開催にこぎ着けました。場所は守山市民交流センター多目的ホール。初回の参加者は7名で、うち視覚障害者は二人。まさにこの日、守山ゴールボールが初声をあげたのでした。

 そして2020年5月。守山ゴールボールは新たに滋賀県ゴールボール協会へと名称を変え、広く県内にゴールボールの輪が広がることを目指して活動を継続します。2024年には滋賀県で国民スポーツ大会が開催され、その直後に全国障害者スポーツ大会が開かれますが、この流れに乗り、「ゴールボール、やったことあるよ!」という方を一人でも多く増やしたい!と願い、このページにその活動の足跡を付けていきます。「ゴールボールをやってみたい!」という方はどんどんお越しください。よろしくお願いします。

                                 2020年5月

滋賀県ゴールボール協会

会長 西村秀樹