ゴールボールとは
第2次世界大戦後、ドイツとオーストリアの医師が考案した競技で、戦争により、視覚に障害をうけた兵士のリハビリの一つとして行われていました。
現在では、パラリンピックの公式競技として多くの国々で実践されています。
1 ボール・コート・ゴール
◇ボール◇
・大きさ:バスケットボールほど。
・特徴 :ゴム製、中には鈴が2個。
・重さ:1.25kg。
◇コート◇
大きさ:バレーボールと同じ9m×18m
特徴:ラインテープの下にひもが入れてあり、触ってわかるようになっている。
◇ゴール◇
大きさ:コート幅と同じ9m×高さ1.3m×奥行き1m
特徴:ゴールラインの上設置されている。
2 選手・選手が身につけるもの
ベンチに入れる選手は6名で、コートに入る選手は3名です。コート内の選手はアイシェードという外部から光が一切入ってこないように作られたゴーグルを着用します。
3 こんなふうにラリーが行われます!
試合時間:
前半12分間+ハーフタイム3分間+後半12分間の合わせて24分間。
攻撃:ボールが常に床面を転がるように投げ合い、投げられたボールが相手ゴールに入れば1点が入るという点取りゲームです。
守備:選手達は転がってきたボールのコースを予測し、そのボールを床面に寝転がってブロックします。うまくディフェンスしたボールは、すかさず相手コートに投げ返すことでゲームが続きます。
4 主な反則
パーソナルペナルティー(個人の反則)とチームペナルティー(チームの反則)に分けられます。
①コート内の選手は、レフェリーに無断でアイシェードに触れてはいけません。
➡アイシェードタッチ(パーソナルペナルティー)
②投げられたボールは、チームエリア(ゴール前9m×6m)に必ず接触しなければなりま
せん。
➡ハイボール(パーソナルペナルティー)
③投げる瞬間、相手チームの妨害となるような音や声を出してはいけません。
➡ノイズ(パーソナルペナルティー)(チームペナルティー)
④投げられたボールに、守備側選手が触れた瞬間から10秒以内に攻撃を終え、なおかつ、そのボールがセンターラインを超えなかった場合は反則となります。
➡テンセカンド(チームペナルティー)
⑤ラリー中は、ベンチから一切の指示はできません
➡イリーガルコーチング(チームペナルティー)
その他、反則(ペナルティー)を犯したチームは、ペナルティースローを受けなければなりません。これは、選手が一人でゴールを守ることになります。
下の写真のように、試合開始前には、アイシェードが壊れていないか、光を通さないかなどをレフェリーが厳しくチェックします。